公立松任石川中央病院様 「診療情報の外部保存」(3/3) 事例のダウンロードはこちら
導入の効果
当社サービスを導入いただき、 どのような効果がありましたか。
災害時に最も早く機能すべき施設の一つが病院です。建屋やサーバーなどはお金と時間をかければ復旧は可能ですが、データは一度消えてしまうと復元は不可能です。病院が万一被災したとしても、診療面のみならず経営面(レセプトデータ)も復元できることが導入の最大の効果だと思います。
導入当初、データを外部に保存することに対する不安はもちろんありましたが、データセンターで毎日バックアップの状況を確認してくれているので、安心して本来の業務に専念できます。
今後の展望
今後の展望をお聞かせください。
外部保存は着地点ではなく一つの通過点です。今後も継続して、さまざまな部分で進化させていくつもりです。例えば、「ID-Link」に関連させてどのように展開していくかを検討中です。「ID-Link」とは、地域の参加医療施設間をインターネット回線で接続し、それぞれの施設が保有している診療情報の相互参照を可能とするシステムです。検査センターや調剤薬局などすべてをつないで、患者様がどこへ行ってもデータを見ることができ、外部データを簡単に引用できることを理想としています。セキュリティの問題もあるので、個人情報をいかに安全に有効に運用していくかが今後の課題になると思います。
ICCのデータセンターは、今はまだデータを保存する「倉庫」のようなものです。しかし「倉庫」のままで終わっては面白くありません。当院とデータセンターは安全につながっていますが、同様に、このインフラを他の医療機関が使用すれば、「倉庫」を起点としたハブ (HUB)になります。「倉庫」から「アクセスポイント」へと進化させることが当面の目標です。
外部保存が目的ではなく、外部保存を使って何をしたいのか。当院の場合は、院内に物を増やしたくない、トラブルから開放されたいという気持ちもありましたが、それだけではなく、患者様のデータをより安全に確保することが一番の目的でした。さらに、病院間の連携を超えて、患者様のためになるような仕組みの構築を最終的な着地点として目指したいと思っています。
多くの医療機関に外部保存という共通のプラットホームを利用していただければ、我々にとってもメリットになり、次のステップに進むことができます。ICCさんのさらなる営業力拡大に期待しています!
お客様情報
■所在地: | 石川県白山市倉光三丁目8番地 |
■TEL: | (076)275-2222(代表) |
■HP: | https://www.mattohp.jp/ |
■病床数: | 305床 |
