富士見高原病院様「LifLi検査Hi」
検体の進捗状況をモニタ管理し、
パニック値の発生時に素早く対応。
試薬管理や日誌作成の自動化に成功。
富士見高原病院様は、長野県諏訪郡富士見町に位置する総合病院です。既存システムから切り替えをし、業務の効率化に成功。
充実した機能を決め手に「臨床検査システム LifLi検査Hi」をご採用頂きました。
富士見高原病院
左:技師長代行 萩原さん 右:医療支援課 有坂さん
機能と価格を評価しICCのシステムに決定
まずは病院のご紹介をお願いします。
有坂●当院は長野県諏訪郡富士見町に位置しています。富士見町は人口1万5千人弱の小さな町です。県境に位置することから、富士見町の方々だけでなく隣県である山梨県からも多くの患者さんが来られています。設立は1926年と古く、当初は結核療養を目的としたサナトリウムとしてスタートしました。1975年に長野県厚生連と業務提携をし、1981年より現在の総合病院として開設されています。病床数は161床。県南部には診療所や老健など5つの事業部を運営しており、医療から介護まで切 れ目のないサービスを行っています。
臨床検査システム「LifLi検査Hi」を導入された経緯を教えてください。
萩原● それまでは別会社のシステムを、数十年間に渡って利用していました。機能面では不満な部分もありましたが、必要なものを加えると追加料金がかかるため、そのままの状態で更新し続けてきた形です。その事業者さんから4~5年前に突然、「検査システムの事業から撤退します」と報告を受けました。それに伴いシステムを新たに導入する必要が出てきました。
有坂● システム変更のため、1年くらいかけて選定を行いました。それまで使っていたシステムの事業者さんや電子カルテのメーカーさんからの紹介をはじめとして、多くのベンダーさんにお声がけいただきま した。
検査技師からは「以前のシステムより機能面で充実したものにしてほしい」と要望もあり、絞り込んだ5社を集めて説明会を開催しました。説明会後に一緒に話を聞いていた検査技師たちに「どのシステムが良かったか」とヒアリングをし、協議した結果、機能面と価格面からICCさんのシステム導入へ決定した流れです。使用している電子カルテとの連携がスムーズなことも、選んだ理由となっています。
業務の効率化を実現し、作業時間が大幅に短縮
機能面で選んでいただけたとのことですが、それまでのシステムに比べ優れている面はどんなところでしょうか。
萩原● まず項目やメニューなど画面上のボタンが、整理されていて使いやすいです。以前のシステムより検索や抽出をやりやすいのもポイントです。抽出したい個別の項目を、簡単に設定できるので助かっています。また検体の進捗状況がすぐにわかるのも良いですね。「検体は未到着か、それとも到着済みか」「機器で未測定か、測定中か、測定済か」そういった細かい状況が、異なるマークで表示されます。
以前のシステムでは検体が来ていることに気づかず、時間をロスすることがありました。今では一覧画面で一目でわかりますから、作業のロスが減り効率化が実現できています。
便利なのが、メモ機能です。結果に異常値が発生していれば、電話のマークがつきます。異常値は生命に関わるので、医師への連絡が必要です。そこで異常値に付いた電話のマークを押すと、メモを残せるようになっています。医師に報告したかどうかを技師間で共有できるので、とても使い勝手が良いです。細かい部分まで配慮して作られていると感じました。
測定作業日誌を作成できる機能があります。こちらはいかがでしょうか。
萩原● 測定作業日誌の作成は、劇的に時間を短縮できました。というのも以前のシステムには日誌を出力する機能がなかったので、手書きで作成していたのです。
日本臨床衛生検査技師会のフォーマットを基にエクセルで作成し、それを出力した上で手書きで記入していました。検査技師によって日誌作成の頻度は異なり、一週間まとめて書く人もいます。すると日誌を作成する日は就業時間が終わってから、1~2時間を取られることになります。
それが新しいシステムを導入したことで、ボタンを押せば集計を出力できるのでとても簡単になりました。
試薬を管理できるのも、このシステムの強みです。活用されていますでしょうか。
萩原● 試薬の管理も、かなり楽になりましたね。以前までは発注部門への要請を、用紙に手入力して送っていました。試薬の入庫・出庫管理も、目視での確認となるので不要な在庫が発生するなど、ロスの出る可能性がありました。それも試薬のバーコードを読み込むだけで、発注・入庫・出庫などすべてが自動で正確に管理できています。
試薬には使用期限がありますが、こちらも以前は手作業でロットと期限を記載していました。新しいシステムを導入したことで、使用期限もデータとして自動的に入力されます。廃棄ロスの出る心配もなくなりました。
システムのトラブル時にも迅速なサポートで満足
以前のシステム運用で課題にしていたことは、解決できましたか。
萩原● 検体の細かい進捗状況を一目で確認できることや、それまで手作業で行っていたことが自動化され、効率がアップし作業時間が短縮できています。記入間違いや記入漏れなど、人的ミスがなくなったのも大きいです。
システムで不具合があると、業者さんへ連絡して対応をお願いすることになります。以前のシステムでは対応が遅く困ったことが何度かありましたが、ICCさんは電話で相談するとすぐリモートで対応してくれるので心強いです。
有坂● システムには障害がつきものです。検査室に監視ツールを入れてもらっているので、トラブル発生時に何が起きたかすぐわかります。ICCさんは連絡を受けてから迅速に対応してもらえるので、とても助かっています。今後もお願いいたします。
お役に立てて良かったです。今後ともよろしくお願いいたします。
お客様情報
【JA長野厚生連 富士見高原医療福祉センター 富士見高原病院】
■所在地 | 長野県諏訪郡富士見町落合11100番地 |
■TEL | 0266-62-3030 |
■HP | https://fujimihp.com/ |
疾患の多くを占めるcommon disease(日常的に高頻度で遭遇する疾患)に対応できるよう、各科が連携し質の高い安全な医療を届けるよう心がけている。救急医療の提供体制を維持するとともに、県南部には診療所・老健・グループホーム・訪問看護・訪問介護を備え、高齢者に向けた医療や介護、在宅医療にも力を入れている。